こんにちは。ラクナル訪問マッサージ治療院です。
私たちは、頻繁に勉強会を行っています。
外部の勉強会で得た知識の共有や、基礎的な知識の再確認を目的に行っています。
また施術技術の練習など手技の向上も図り、多くの仲間と切磋琢磨しています。
そこで今回は、先日の社内勉強会の内容を書こうと思います。
勉強会テーマは『脊柱管狭窄症(腰)』でした。
現場でも多く出会う疾患なだけにしっかり理解しておくことが大切です。
これを読む方にも『脊柱管狭窄症』が何かわかるよう簡単に説明しておきます。
【概要】
脊柱管狭窄症とは、脊柱管内で神経組織が絞扼を受ける病態です。中高年になって発症することが多いと言われています。
【原因・病態生理】
後天性のものが多く、変形性腰椎症や腰椎変性すべり症、椎弓切除や脊椎固定術後や外傷などが原因でなるケースがあります。
それにより、神経組織に靭帯や骨などの周囲組織が機械的圧迫を受けることが原因です。組織の退行性変性も関係していることもあります。
【症状】
絞扼を受ける部位で症状に違いが出ます。
①馬尾型
両下肢、臀部、会陰部のしびれや灼熱感などの異常知覚。下肢の脱力感。尿や便問題。
②神経根型
下肢・臀部の疼痛など。
③混合型
①と②の混合症状。
【検査・診断】
画像検査。私たちができる検査だと、神経性間欠性跛行の確認。
【治療】
様々な薬物や装具など保存療法があり、症状に強いものには手術方法もある。
私たちができる施術は、筋緊張改善施術や運動療法(ウィリアムズ体操やマッケンジー体操など)。
以上が『脊柱管狭窄症』です。
さらっと説明しましたが、このような基礎的な内容をみんなで確認し合い、
それぞれが患者さんにどんな施術をしているのか話し合い、教え合っています。
新入社員の先生や経験の浅い先生にも優しく指導していますよ。
例えば、
「ウィリアムの体操はこうするんだよ」
「ここに気を付けて指導してね」
「こんな理屈だから、こんな風に施術したら楽になってくるよ」
などなど。
今回は脊柱管狭窄症でしたが、それに限らず
痛みや拘縮などにどのように施術を行えば改善できるかを知るには
解剖学・生理学・整形外科学などの基礎をしっかり勉強する必要があります。
基礎知識を学ぶことで、疼痛の軽減・改善までに
おおよそどれくらいの期間を要するかを事前に患者に知らせることもでき、
患者さんの安心や納得に繋がるため大切だと思います。
基礎知識の基盤がなく、ただ単に施術技術を真似ても症状が改善しないケースが多くあります。残念ながら手間ではありますが、技術を学ぶ上で基礎知識は不可欠なのです。
最後にですが
施術に対して頑固になってしまうことには、気を付けなければなりません。
自分が勉強した、もしくは信じた施術以外のものには、不信感が強くなってしまうことがあり、それじゃよくならないよと思ってしまうことがあります。
忘れてはいけないのは、患者さんに対し、苦痛を何とかしてあげたいと考えることであり、その施術方法は患者さんによって手段も様々で、それを患者さんごとに施術を選択できるかが大切なことだと思います。
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